鯰・泥鰌・鰻 食の歴史から未来を占う
A5判 216ページ 並製
ISBN978-4-88325-881-9 C1039
奥付の初版発行年月:2026年09月
書店発売日:2026年09月30日
近日刊行予定
日本の淡水域で馴染みのあるナマズ、ドジョウ、ウナギ。分類上はナマズ目・コイ目ドジョウ科・ウナギ目と違うものの、「ニョロニョロ」と動く形態的特徴や、ヌルヌルした体表の質感、夜行性で泥中に潜む生態など、多くの共通点を持っている。本書では、「食」と「食の歴史」を軸にナマズ・ドジョウ・ウナギと人との多様な関わりを統合的に評価する。具体的には、日本や東南アジア・メコン河集水域における種類構成と分布、各魚の食文化に注目するとともに、水域環境の激変、外来種問題、養殖、絶滅危惧といった現代的課題にも触れ、自然と文化の多様性を「淡水魚の食」に収斂させながら、食の未来を展望する。
はじめに 秋道智彌
序 章 鯰・泥鰌・鰻 ―食と生態史 秋道智彌
第1章 明治から戦後期の鯰・泥鰌・鰻―分布と漁法 秋道智彌
第2章 メコン河の鯰・泥鰌・鰻 渋川浩一
第3章 世界の鯰食の歴史 萩生田憲昭
第4章 泥鰌の食文化 橋本道範
第5章 鰻の食文化―国際取引の中の日本 井田徹治
終 章 鯰・泥鰌・鰻の食と未来 秋道智彌
Column1 韓国の鯰・泥鰌・鰻の食文化 李 恵燕
Column2 メコンオオナマズの漁業と食 秋道智彌
Column3 天皇が食べたドジョウズシ 橋本道範
Column4 タウナギの食文化―ラオスの事例 辻 貴志
Column5 ヨーロッパのウナギ食 野中健一
1946年京都府生まれ。国立民族学博物館部長、総合地球環境学研究所副所長を経て、現職は山梨県立富士山世界遺産センター所長。理学博士、専門は生態人類学。おもな調査研究地域は、日本、東南アジア、オセアニア。単著・編著に、『海の人類学―人新世を問う』(法藏館、2026年)、『海神と霊性』(法藏館、2026年)、『海と陸のはざま―アジア・太平洋の干潟文化を探る』(共編著、勉誠社、2025年)、『富山の食と日本海』(共編著、桂書房、2024年)、『明治~昭和前期 漁業権の分析と資料』上・下巻(臨川書店、2021年)、『たたきの人類史』(玉川大学出版部、2019年)、『食の冒険―フィールドから探る』(昭和堂、2018年)、『魚と人の文明論』(臨川書店、2017年)、『アユと日本人』(丸善、1992年)ほか多数。
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