焔竜 蒲生氏郷と施薬院全宗

焔竜 蒲生氏郷と施薬院全宗

岡本 光夫
四六判 368ページ 並製
ISBN978-4-88325-887-1 C0093
奥付の初版発行年月:2026年10月
書店発売日:2026年11月03日
近日刊行予定
2500円+税

内容紹介

信長・秀吉・家康とともに戦国の近江を駆け抜けた、日野出身の武将・蒲生氏郷と、甲賀出身の医師・施薬院全宗の生きざまを描く。

目次

まえがき
 
第一章 竜の末裔
     全宗編 竜の郷
     氏郷編 竜の山
 
第二章 旅のはじめ
     全宗編 比叡の護猿
     氏郷編 魔王の婿
 
第三章 奔 流
     全宗編 叡山焼き討ち
     氏郷編 本能寺の変
 
第四章 飛 翔
     全宗編 したたかに
     氏郷編 たぎりたつ
 
第五章 夢の続き
     氏郷編 おもひきや
     全宗編 太閤桜

前書きなど

 戦国の世は、天下をめざそうとしていた武将から、地に這いつくばって生きている民衆に至るまで、誰もが滾り立っていた。世の中の何もかもが滾り立っていた。
 天下の三英傑とされた織田信長、羽柴秀吉、徳川家康。その中で最初に躍り出た信長は、あと少しというところで一瞬の隙を突かれた。重用していた家臣の明智光秀によって肩透かしにされ、高転びに転んで、ほとんど掌中にしていた「天下布武」の大望は砕け散った。
 予想すらしていなかった光秀の謀反に、「是非に及ばず」と叫ぶのがやっとであった。
 羽柴秀吉は、思いがけなく転がり込んできた天下をその諸手で受け止め、得意の人たらしでもって「天下一統」を成し遂げ、一介の農民からついには太閤にまで上り詰めた。
 が、自らの才を過信したのか、それとも老いの齢にたぶらかされたのか、思いもよらぬ異国の地へと兵を向け、ついには、最愛の我が子を自滅の道へと向かわせてしまう。
 老獪そのものであった徳川家康は、押し寄せる数多の試練に抗いながら巧みに生き長らえ、先のふたりが捏ねて搗いてくれた「天下餅」をじっくりと味わい、三百年という長きにわたる徳川の泰平の世へと手堅くつなぎ留めた。
 これらの英傑に、あるときは愛され、あるときは恐れられながらも、戦国の世を逞ましく生き抜いた蒲生氏郷と施薬院全宗というふたりの光輝く近江人がいた。
 この物語は、彼らが生きた軌跡をたどる語り尽くせない言の葉である。

著者プロフィール

岡本 光夫(オカモト ミツオ)

1951年 滋賀県甲賀郡水口町生まれ
1973年 大阪経済大学経済学部経済学科卒業
2000年 第41回「日本随筆家協会賞」受賞
2011年 京都芸術大学芸術学部芸術学科文芸コース卒業
2017年 京都芸術大学芸術学部美術学科写真コース卒業
    滋賀県文化功労賞〔芸術文化(文芸)〕受賞
2025年 地域文化功労賞(文化庁)受賞

随筆家、フォトエッセイスト、クロマチックハーモニカ奏者
滋賀文学会顧問、日本ペンクラブ会員、随筆文化推進協会講師

著 書 随筆集『うたたねの夢』(日本随筆家協会)
    随筆集『夢のまくら』(サンライズ出版)
    フォトエッセイ『旅のかなた 遥かなるベトナム』(サンライズ出版)
    歴史小説『幻影 大津事件と津田三蔵の手紙』(サンライズ出版)

現住所 滋賀県守山市伊勢町

   

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